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ちょっと一息 2013.03.01 (金)
季節も春へと移り、気温も暖かくなると、花粉が飛散し始めます。鼻がムズムズ、くしゃみ、鼻水、目がかゆいなど、花粉によるアレルギー症状に悩まされている方も多いと思います。その症状の中で、目も症状の出やすい場所の一つですが、それにはいくつかの理由があります。

①結膜という部分は直接外界に接していて、花粉が入りやすい。

②入ってきた花粉の成分の中でも、体との反応を生じる抗原のタンパク質が目を常にうるおしている涙液によって溶かされやすい性質がある。

③結膜には実際のアレルギー反応をひきおこす免疫細胞が多く、血管もたくさんあるために体の方から、次から次へと炎症を起こす細胞が入り込みやすい。

以上のことがあげられますが、アレルギー以外の原因で起こる結膜炎、たとえばウイルスによって起こるはやり目の際に見られるように、目が赤くなるのは、この血管がたくさんあることにより起きているのです。
ただし、花粉は目に直接触れる以外に鼻を通して吸い込むことで体に入り、全身のアレルギー反応の結果、目にも症状が出ることは少なくありません。

次回もお話続きます。