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ちょっと一息 2012.02.14 (火)
前回のお話の続きです(-^〇^-)

▽スポーツならではの高度な視力 「深視力」と「瞬間視」

「深視力」とは聞き慣れない言葉ですが、これは遠近感や立体感を

見る視力のことです。

これを測定するための検査を「三桿(さんかん)試験」と言います。

大型2輪免許や2種免許の試験で行われているものです。

「三桿試験」とは、3本の棒のうち両端の2本が固定され、真中の1本が前後に移動し、

3本が並んだと感じたときにボタンを押し、そのズレを測定します。

つまり、前後の距離感を測定するものです。

例えば、サッカーは22人のプレーヤーが複雑なフォーメーションで、

絶え間なく動くスポーツです。

一瞬にしてプレーヤーの前後関係を判断できなくては、適切なパスを出せません。

また、センタリングされたボールのシュート、ヘディングなどのタイミングは、

微妙な距離感があってこそです。

深視力がサッカー選手にとって非常に大事な能力であることがわかります。

また、深視力と同じようにスポーツのシーンで活躍する視力の一つに

「瞬間視」があります。これは、様々な動きをもつ対象物を一気に捉え、

把握し、それに対応する能力のことです。

例えば、バレーボールのスパイクを打つときなど、一瞬の内にどこに打つかを

決めなければなりません。

サッカーのパスも「瞬間視」を必要とするいい例です。

様々な動きをするディフェンダー、そして味方チームのプレイヤーの動きを

一瞬で捉えて判断し、最適なコース、最適なスピードでパスを出す、

まさに「瞬間視」が発揮されていると言えます。

日常生活ではなかなか意識される機会の少ないこの「深視力」と「瞬間視」。

積極的に体を動かすスポーツでこそ発揮される、興味深い目の能力ですね。



一流のスポーツ選手は、

身体能力だけではなく視力も優れたものを要求されるということですね。

普段はなかなか意識しませんが、スポーツ観戦をする際に選手の目の動きや視線を

見てみるのも面白いかもしれませんね。
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